Illustrator 砂絵っぽい質感にするチュートリアル
Illustratorチュートリアルの練習ファイルは最初からカッコいい |
いま流行している水彩エフェクトは素敵だなーと思うけど、制作工程がちょっと複雑な気もしてきた今日このごろ。もっとベーシックな質感を出せる方法はないかと思ったら、AdobeのIllustratorチュートリアルでこんなのがありました。
オブジェクトに質感を追加し、作品の深みを演出する⽅法
要はアピアランスに「テクスチャ(粒状)」を適用するという話で、砂絵っぽい感じの仕上がりなります。例題がカッコいいので、ちょっとやってみることにしました。しかし一見シンプルな絵なのに、練習用のサンプルファイルが35MBもあるのは何故じゃ。。。
アピアランスの塗りを複製
→今回「アピアランスの塗りを複製」というのを見て、アピアランスもレイヤーとして扱う事が出来るのか〜!とカルチャーショック。しかも、複製した塗りにグラデーションを適用して、下の塗りを透かすなんて事ができるとは。。。(今までわざわざオブジェクトごと複製して同じことをやってた orz)
アピアランスに新規効果を追加
→そしてアピアランス画面下部の「新規効果を追加(fx)」アイコンをクリックし「テクスチャ>粒状」を選択すると「粒状」ダイアログが出てきて、右側のパラメータをいじると粒の雰囲気が変わる。
今回は「粒子の種類:拡大」を選んで大きなツブツブにした上で「密度:75」「コントラスト:75」に設定。
アピアランスの塗りの不透明度
→上記でグラデーションにしたアピアランスの塗りの「不透明度」を開くと、透明パネルが開くので、描画モードを「乗算」に変更。全く違和感のない操作感なんだけど、これってアピアランス内でやってるんだよなぁ。こんな事ができるとは。。。
アピアランス効果の再利用
→ここまでは月のオブジェクト(レイヤー上にはsunと書いてあるが...)に対して効果を設定。そのグラデ月を選択した状態で「ウィンドウ>グラフィックスタイル」を呼び出し、下部の「新規グラフィックスタイル」アイコンをポチッとやると、月に適用している粒状グラデのアピアランスがまるごとスタイル登録される。(そもそもグラフィックスタイルの存在を全く知りませんでした orz)
→一度登録されたグラフィックスタイルは、スウォッチのように使えるようになる。今回の練習では階段の壁オブジェクトに適用してみると、月でやったのと全く同じ塗りアピアランスになる。便利。。。
ビフォー(左)とアフター(右)。月と壁に粒状グラデ効果を使った結果 |
ただ、気づいたこともあります。今回、粒状のアピアランス効果を2箇所に適用しただけで、元々35MBだったファイルが42.5MBまで膨れ上がりました。もちろん、この練習ファイルが高解像度であることも影響してると思うんですが、あまり気軽に使いまくるとファイルサイズ問題に直面しそうな予感。
しかし、そもそもなぜこんなシンプルな練習ファイルが35MBもあるのか不審に思って、全レイヤーをチェックしてみたら、パターンの使用やら、粒状グラデ効果が既にかかったレイヤーが沢山ありました。試しにそれらの効果を全て削除してから保存し直したら、なんとたったの268KBにスリム化!!!
だよね、この程度のオブジェクト数だったら、そのくらいの軽さじゃないとオカシイと思ったよ。アピアランスで質感をアップするのはカッコいいけど、やっぱりデータ的にはかなり重くなっちゃうんだなぁ。よく考えて使おう。