アイソメトリック風のサーバー初挑戦

初挑戦のアイソメトリック風なサーバー

以前、IT系の企業でデザイン担当してました。するとWebにも印刷物にもIT機器の絵がたくさん必要になるわけですが、当然ながらいちいち描いてる余裕はありません。しかも、予算に限りがあるので、ぜんぶ無料素材でやってほしいという注文が多かったです。そこでイラストACをよく使ってたのですが、当時はIT機器の絵が少なくて難儀しました。。。(それでもパソコンの絵とかなら選択肢があるからなんとかなるけど、ラックマウント型サーバーとかになると、なかなかねー。)

そんな事を思い出しながら、「あの頃、こんな絵があったら助かったのになぁ」というのを描いてみました。しかも、密かに憧れだったアイソメトリック風に初挑戦。今回はこちらのチュートリアルを参考にして作ってみました。イラレの3D効果だけで出来てしまうのが素晴らしいです。

2ステップで平面図を立体に!Illustratorで超簡単に立体的なイラストを作る方法


やり方を簡単にメモすると次の通りです:

①まず、ベースとなる平面図を描きます。サーバを正面から見たところです。

サーバを正面から見た図
②次に「効果>3D>押し出し・ベベル」を実行します。3Dのダイアログで角度を入力するのですが、今回は「X軸:-35°」「Y軸:35°」「Z軸:0°」「押し出しの奥行き:200pt」にしてみました。すると、こんな感じの立体に!

3D効果を適用したところ


③このままだと向きがおかしいので、オブジェクト全体を回転させます。とはいっても、どのくらい回転させるのか見当つかなかったので、これが一番難しかったかな。要はイラストの垂直部分がアードボードの垂直と一致するところまで回転させれば良いのですが、何度か試行錯誤した結果、今回は「338.12°回転」させたところで決まりました。

アートボードの垂直軸と平行になる所まで回転させる

④あとはこれを「オブジェクト>アピアランスを分割」でパス化すれば良いのですが、この時に絵の内部に大量の隠れパスが出来るので、お掃除がちょっと大変でした(放置しても見た目は変わらないけど、ここで掃除しないと、あとで色変更のとき大変になります)。

アピアランスの分割をしたところ(ゴミは掃除する)

⑤不要パスを全て削除してシンプルなレイヤー構造に直してから、あらためて①で使った色に塗り直していきます。(3D効果を使った時に勝手に色が暗くなってしまうので、塗り直しが必要なのです)

色を塗り直して出来上がり

こんな感じで、3D効果を使ったおかげで割と簡単にできました。

ただ、この方法は簡易版というか、「押し出し・ベベル」で金太郎アメをやってるだけなので、本当の意味でのアイソメトリック技法ではない気がします。(本気でシアーとか駆使してやったら結構頭使うし時間もかかりそう。。。) でも、今回のサーバーのように金太郎アメでも構わないイラストだったら3D効果一発のほうがラクチンでいいかもな〜と思いました。

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