Posts

Showing posts from July, 2019

余白の大切さを啓蒙するデザイン指南書

Image
ふらっと本屋に立ち寄って、デザイン関連コーナーに「 けっきょく、よはく。 」という真っ白な表紙の本が平積みになってました。なんとなくパラパラめくったら、今まで結構悩みだったテーマ別のお洒落なレイアウト例がたくさん載ってて、ぉお〜!と興奮。 こんないいレイアウト参考書があるならもっと早くに出会いたかったな〜。。。などと思いつつ、その日は手にとってチラ見しただけ。しかし、一週間後に同じ本屋の同じコーナーにいったら、平積みだったこの本が残り4冊くらいに減ってるではありませんか! やべえ、この本売れてるみたいだ。そりゃそーだよな、例題の見せ方とかセンスいいし。それに、カフェのメニューから会社案内からお菓子のパッケージまで、幅広いデザイン案が紹介されてるのも魅力。たとえパワポの資料作りであっても、少なからずデザインが絡む仕事をしてる人なら手元に置いておきたいのも分かる気がします。今すぐ必要じゃなくても、いつか必ず役に立つに違いない。 左側がNG案、右側がOK案という構成です この本はタイトル通り「余白を活かしたデザインレイアウトの本」なのですが、余白といってもいろいろあります。たとえば広告を作りたいとき、あれこれ情報を詰め込みたくなるものですが、デザイナーはその中で情報に優先順位をつけ、見る人により美しく効果的に印象づけられるような方向性を提案しなければなりません。 個人的にはやっぱりデザインの気持ちよさは適度な余白センスにあると思っていて、そういう意味でもこの本の見せ方にはとても共感できるものがありました。 ちなみに、この本は左側がNG案、右側がOK案という構成になっているのですが。。。左側のNG案とされるやつも「手作りレベルだったらこれでも全然OKじゃね?」ってくらい上手にまとめられてたりするので、全体的に役に立ちそう。 比較して見ると余白の大切さがわかります。 あと、もうひとつこの本が役に立つかも知れないシーンとして、「見た目度外視で、あれこれ情報を詰め込みたがる依頼者さんにさりげなくこの本を見せることで、より質の高いデザインの在り方を共有する」という使い道もありそうだなーと思いました。

水彩風のIllustrator初挑戦

Image
最近ぼちぼちとIllustratorの勉強をしています。もちろん仕事でずっと使ってきたツールなので初心者ではないんですが、それまで業務でやっていたデザインは主にレイアウト考案が中心であって、オブジェクトを配置したり配色を整えたりといったシブい作業しか出番がありませんでした。 とはいえ、業務に関係なくIllustratorで絵を描いてみたいなぁという気持ちはずっとあったので、重い腰をあげてようやく開始。うーん、ベジェ曲線とかでカチッとした形状は作れるんだけど、もっと手描き風テイストを出したいんだよな〜。最近よく見る水彩風のベクター画像ってどうやって彩色してんのかな〜。さらに、データサイズがコンパクトで再利用しやすい構造に仕上げるにはどうしたらいいのかな〜。。。 などなど、欲張っていろいろ試行錯誤した結果、なんとなく自分なりに水彩パターンスウォッチを登録する所までは行きまして、さらにデータサイズを常識的なレベルに保つ方法も少しずつ分かってきました。(このへんの技術的な話もいつか書いてみたいけど、まだ練習生なので、いまは少しでも描くほうが大事かなと) というわけで一番最初に作ったのがこちらの水彩ハート↓ 水彩ハート@イラストAC 。。。なんかえらい簡単そうですけど、これ一個つくるのにだいぶ悪戦苦闘したのは内緒です。でも、一度やり方が分かれば、あとは多色展開なんかも自由自在なので、次に作ったのが同じハートを12色展開したやつ↓ 水彩ハート12ダース@イラストAC というわけで、貼り付けた写真はjpg画像になってますが、素材サイトの イラストAC から無料ダウンロードできるようになってますので、よかったらどうぞ。(背景透過pngバージョンや、Illustrator形式のベクター画像も揃ってます) 水彩ハート@イラストAC 水彩ハート12ダース@イラストAC

スタイリッシュな絵あわせ!ナインタイル

Image
お気に入りのゲームに ナインタイル というのがあって、先日お友達とカフェで時間つぶしした時に、久々にちょっと遊んでたのでメモ。 ナインタイルのプレイ人数は最大4人だけど、2人からでも十分楽しいです。ルールも超簡単で、山札めくって出てきた図柄の通りに9枚のタイルを配置するだけ。しかも、パッケージからしてスタイリシュなデザインなので、ボドゲとか興味なさげな女子でも「かわいい!」と乗ってくれるのがナイス。 よく出来てるな〜と思うのは、9枚の手札の表裏を駆使すれば、必ずお題の図柄を再現できるよう設計されているところ。表と裏を上手に使い分けて、じっくり時間をかければ誰でも絶対に解ける簡単なパズルなんですが。。。実際はスピード勝負。「せーの!」で初めて先に図柄を完成させた方が勝ちなので、ちょっと燃えます。 実はナインタイル好きなんですが、何度もやってるはずなのに私は全然勝てなくて(どういうことだ)、たいてい友達のほうが大勝ちするんですよね。中には天才的なスピードで図柄を完成させちゃう女子とかもいて、ほんとビックリです。でも、相手がそうやって楽しんでくれる方が自分としては嬉しいので、勝ち負けは全然関係ないかな。 山札は全部めくる必要ないので、ランチタイムに余興でやる程度だったら説明入れて10分程度で終わらせられるのもヨイです。見た目のカワイさ+シンプルさで、初心者とキャッキャするツールとして重宝してます。

PENTAX K-30とのお別れ

Image
先日、大事にしていたデジタル一眼レフ、 PENTAX K-30 とお別れしました。K-30は2012年に発売になった機種です。全体的に切れ味の鋭いデザインで、光沢のあるブルーメタリックのボディが美しい子でした。今までいくつも一眼レフを使ってきたけど、これ以上カッコいいカメラとは二度と出会えないだろうなぁ。。。 白状すると、一眼レフやコンデジをメインで撮影してたのはiPhoneで写真を撮り始める前の時代で、ここ数年はK-30の出番はありませんでした。が、あまりにもK-30が好きだったので手放す気になれず。悩んでるうちにだんだんリチウム電池も弱ってくるし、もう潮時かなぁ、と思ってカメラのキタムラに持っていったのでした。 傷ひとつないピカピカの状態で持って行ったので、当然A評価になるだろうと思ってたら、査定士さんが「あのう、これLVモード(液晶プレビュー)なら撮れるんですが、通常撮影(ファインダー)だと露出が変ですね。何か設定されました?」「えっ?どういうことですか?今まで通常撮影で問題なかったですよ?」 。。。で、見せてもらったところ、通常撮影すると超絶露出アンダー(真っ黒)になることが判明!!えええーーーいつのまにこんな事に!!ショック。。。 「たぶん基盤が壊れたんでしょう。この機種はよくそういう 突然死 があるんです。朝は普通に使えてても夕方いきなり駄目になったり」 がーん。タフな中堅機だと思ってたけど、実はそんな繊細な子だったのか。そういえば2年前に小物をマクロ撮影しようとしたとき、なぜか露出アンダーすぎて変だなぁと思ってiPhone撮影に切り替えた事があるけど、あの時にはもう壊れてたって事か。 というわけで、残念ながらお値段はつかなかったのですが、持ち帰って自腹で修理するほどの意欲も無かったので、そのままお店に引き取って貰いました。美麗ジャンク品として誰かの役に立つといいな。 ※ちなみに一緒に持っていったズームレンズの方は無事にA評価で買い取って貰えたので良しとします!

ウンテレペンタとは

Image
すこし時間ができたので、かなり思いつきでブログ開設。うーん、方向性とかはまだ全然わかんないけど、いままで時間あったら書きたいなーと思ってたようなことはいっぱいあったので、思いつくままにやってきます。 ちなみにウンテレペンタというのは、かなーり昔に愛読してた、とり・みきの「 犬家の一族 」(注:犬神家の一族ではない)という自伝的漫画のひとコマに出てくる謎のうにょうにょした生物の名称です。作品内での文脈では、「田舎から上京した純真な若者が都会で掴まされがちな数々の無価値なモノの象徴」としてウンテレペンタが描かれているように思いますが、そのネーミング自体には深い意味はないかも知れません。 学生時代にこれを繰り返し読んでたのに、久々に読み返したらすっかり内容を忘れてました。でも、このウンテレペンタのくだりだけはなんだか心から離れなくて、それ以来ずっと、あらゆるものを表す便利な名前としてウンテレペンタを採用してきた次第です。 というわけで、私が偏愛している様々なウンテレペンタについて綴っていけたらいいなと思っています。 とり・みき「犬家の一族」p184-p187より抜粋