夕焼けの秋山にテクスチャを加える実験

覚えたてのテクスチャ「粒状」を適用したんですが…

きのうやった質感を出す技をさっそく試してみたくて、紅葉した風景を描いてみたんですが、意外なところでちょっと残念なことがいろいろ分かってきたりしたので、やったことを順番にメモっていきます。


まず紅葉してる森を描くところから。木々の部分は、適当に楕円形を描いて(複数ある場合はパスファインダで合体させて)、そのあと鉛筆ツールでデタラメになぞって凸凹にしたやつを使いました。これらのパーツを拡大縮小したり回転させたり反転させたりしてバリエーションを増やした感じです。

楕円を組み合わせたもの(下)と、合体させて鉛筆ツールで凸凹にしたもの(上)

あとはひたすらこの木々パーツをコピペして配置です。森は全部で7色位に塗り分けながらやったので意外と大変。ある程度こんもりとした森ができたら、グループ化して量産しました。遠景にある山はマウスで適当にカチカチやったあと、コーナーウィジェットで角を丸めました。


森が出来上がったところ

ここまで出来たら背景に夕焼けのグラデーションを追加。めちゃくちゃ雰囲気変わりました。ここまでは完全にフラットな画像なので、質感を加えるのはいよいよこれからです。


夕焼けを追加してフラットな絵の完成

早速、画像全体に「効果>テクスチャ>粒状」を適用します。ちなみにアートボードはA4サイズで、今回の粒状パラメータは「粒子の種類:ソフト」「密度:15」「コントラスト:50」にしました。これ、画像の解像度によって見え方が全然違うんだなあ。

そしたら、パッと見はイイ感じで砂絵っぽい印象になったのですが、細部に違和感を感じます。絵を拡大してみたら。。。オブジェクトのエッジが全てガビガビのビットマップ(ドット絵状態)になってるうぅ〜!!

「粒状」を適用したらドット絵状態になってしまった。。。

それでやっと分かりました。「効果>テクスチャ」はオブジェクトをラスタライズするものだったんですね。だからAdobeのチュートリアルの練習ファイルは、アラが目立たないような巨大サイズだったのか。。。いずれにしても、この効果をA4サイズで使うのはちょっと問題ある気がするなぁ。

他にも、テクスチャライザとかいろいろ試してみたんですが、それぞれにNGポイントがあってちょっとイマイチでした。


テクスチャライザ「砂岩」は遠目に変な横縞ができる

テクスチャライザ「カンバス」も変な横縞パターンができる

テクスチャライザ「麻布」に至ってはタイルの繋ぎ目が丸見え

こ、これはちょっと使えない。。。たぶん、小さなカットとかだったら変な模様の繰り返しなんかも目立たないんだろうけど、今回みたいに広い面積の塗りがあるような作品では使えません。もうちょっとシームレスなテクスチャの選択肢が欲しかったなあ。

というわけで残念ながら消去法ではありますが、けっきょく一番最初にやった「粒状」が最もシームレスな表現になるテクスチャだと分かったので、とりあえずそれで完成とすることにしました。でも、エッジがドット絵状態になってるのはちょっと問題アリだと思うので、引き続きいろいろなやり方を模索していきたいと思います。

「粒状」が一番シームレスに効果が出る。ディテールはいまいちだけど




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